夢にスパーダが出てきたんだけどさ。
「それがどうした?」
なんか怒ってたんだよね。ユーキのこと知らなかったっぽくて。仲良くなりたいなあー(´`*)
「夢の話だろう」
『このシリーズそのものが』
「余計なことを言うな」
『最近多いですよね、このシリーズって』
ユーキ、ああいう人好きなんだよね。ワイルドで、背が高くて、細かいことなんて気にしなさそうで、あと声かっこいいし。
「………」
『ワイルドで背が高くて、細かいことなんて気にしなさそうで声かっこいい』
そう。ぐいっぐい引っ張ってくれそうなとことか。
『へえー』
「なら、そいつのところに行け。そして二度と戻ってくるな」
あれ。もしかして怒った? 別に坊ちゃんと比べたわけじゃないよ。坊ちゃんには坊ちゃんの魅力があって、そこに惹かれてるから、ユーキはこうしてるわけだし。
『ぶっちゃけた話、坊ちゃんとスパーダなら、恋人にするならどっちがいい?』
スパーダ。
「Σ( ||)」
『うわ、即答』
どっちもしないけど。
「僕もお前なんか嫌だ」
『……負け惜しみ?』
ユーキはね、ぐいっぐい引っ張って欲しいんだよね。坊ちゃんって、あんまりそういうタイプじゃないでしょ。
「確かに、お前が僕を引っ張りまわすからな。勝手に行方不明になったり、勝手に行方不明になったり、勝手に行方不明になったり」
厭味?
「事実だが」
『いやいやユーキ、坊ちゃんも案外引っ張ってくれるほうだよ。強引でわかりやすいとこあるし』
「……」
『ほら、否定しないし』
それもそうか。あー、そうだね。でも、タイプだけでいうなら、スパーダのほうが
『本人の前で言う?』
いい、とかいうと思った? 冗談、冗談。びっくりした? ユーキは、なんやかんやで坊ちゃんの近くにいたいもん。さあ、行くぞー。
「……はあ。行くか」
『坊ちゃん、なに疲れてるんですか?』
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