今日は寒いね。まぁ10月も終わりだし、寒くなきゃおかしいんだろうね。冬だし、楽しいシーズン到来するよ。なんか冬っていい。寒いのはいやだけど。早くイルミネーションの季節になればいいなー。
この頃ニュースでやってる、教師が殺人を題材に、クイズとか授業の中でやっちゃって問題になってるわけだが。たぶん、この教師には、なんの悪気もないんだろうな。と、ユーキは思うよ。クイズとかいうくらいだから、本当にさらっと、軽い雰囲気で言ったんだろうね。まさになんともないことですから、みたいな。ユーキが小学生のときもいたぞ。算数の先生だったけど。殺人を題材に、とか、問題の答えに、とまではいかなかったかもしれないけど、やたら笑顔で「バラバラ殺人事件して」だの、「ここでバラバラ殺人事件ね」だの、連発してた。いたいけな小学生相手に。まあ、あいつは本当にとんでもない奴だったから、すぐに違う学校に飛んだけどね。なにが原因かは知らないけど、おそらく故意の現象だったかと。
で、殺人事件を題材に授業してたニュース。うわ、そりゃだめだろ(´Д`)と思ったけど、それ以上に、ユーキはなんだか悲しくなったぜ。そんなのをクイズの答えに持ってくるくらいなんだから、殺人事件やら殺人やら、余程日常茶飯事なことになったんだなぁと思って。毎日ニュースで殺人事件の報道やってるから、この単語を使う、ということに対して、抵抗意識がないんだろうね。この教師だけ、感覚おかしかったと考えるのもありだけど、なんか一方的にそうと決めつけるのもこじつけがましいなぁ。とにかく、この教師がクイズの答えを「妹を殺すこと」って発表したとき、クラスメートが笑ったりしてたら最悪だよね。まじで世も末だわ。事件を起こす人間は、中には本当におかしい奴いるだろうけど、テレビや新聞なんかで遠巻きに事件を見つめる、その他大勢の人間も、だいぶおかしくなってきたんじゃないかなー。もちろん、ユーキだけ例に漏れるということはなし。犯罪心理に興味があると言えば聞こえはいいけど、中でも異常犯罪、猟奇的犯罪にご執心のユーキは、まごうことなき射程内。自分でくくった自分の枠に、自分でがっちりおさまっちゃう。
それにしても、怖い世の中。渡るために必要なのは、既に確立している一個体の自我を殺さないことかもね。時代の猟奇や狂気に囚われることなかれ、っていうこったい。