ふーん。坊ちゃん、誰の子ども?
「なんでもない。忘れろ」
『だめですよ、坊ちゃん。デキコンですか』
「人聞きの悪いことを言うな! とにかくなんでもない。先を急ぐぞ」
坊ちゃん、そういうことは、ちゃんと段階を踏んでないと……
「うるさい! お前が言うな!」
えー、もうなに怒ってんの? 坊ちゃんの子どもなんて見たくないよー(*_*;
「え……;」
『お?』
坊ちゃん、まだまだ若すぎるって。ユーキはね、10代で子どもできちゃった人を知ってて、その人がほかの人にどんなふうに言われたかっていうのを知ってるから、いや、子どもはそりゃ可愛いけど、やっぱりまだ早すぎるっていうか
『おや?』
「ユーキは、その……自分の子どもも、見たくないのか?」
え? 見たいに決まってるでしょ。
「あ、そ、そうだよな……」
ん? なにちょっと安心した感じの顔になってんの?
「あ、いや、別に……うん、なにも……」
『おー? ちょっとちょっと、坊ちゃん、気が早いんじゃないですか? 式には呼んでくださいよ』
「なんの式だ!」
『えー、さあ
ま、末永いお幸せをお祈りしますよ。ねぇ、ユーキ』
うん、そうだね。ここはひとつよろしく、坊ちゃん♪
「え!?」
『お? 意味わかったんですね、ユーキ』
うん。ばっちし★
「え……そ、あの、ユーキ……。違うんだ、だからその……」
ちゃんとノってあげたんだから、なんかお返ししてよね。ねぇ、シャル。
「(¥△¥;)」
『はい?』
ユーキって優しいなあー(≧ω≦) あれ、どしたの、坊ちゃん。複雑な顔して。顔赤いし。やっぱり暑いんでしょ。着替えに……
「ああもう、僕に構うな! 行くぞ!」
『あー……あははは(; ̄▽ ̄)』
なんなの、坊ちゃん。さっきからおかしいよ(x_x;) 病気?
『ココロのね』
「黙れ! 早く行くぞ、砂糖菓子娘!」
はっ? 砂糖菓子? あー、うん。ベストポジションってわけか。でも、砂糖菓子娘なんて呼び方しなくってもいいのに。待って待ってー、坊ちゃーん。
『どんまいですね、坊ちゃん』
「はあ……。安心したような、残念なような……」
『先々歩いてると、またユーキを見失いますよ。マイペースなんですから』
「Σ」
『あ、止まった』
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