「おい、砂糖菓子娘」
すっかりいつもの調子を取り戻したね。
『つまんないね』
本当に。
「と、シャル」
『付け足しですか』
「これからお前たちにふたつの命令をくだす。ひとつ。僕の前で妙なことを口走るな」
なんか口走ったっけ?
『口走ってたよ、いろいろと』
「特にお前はな、シャル。ふたつ。妄想するな」
このシリーズ自体が妄想なんだけどな。
『しっ』
「ユーキに関してはあとひとつ。僕から離れるな。ちょろちょろするな。方向オンチのくせに探索するな。僕から離れるな」
ひとつじゃないし……(-_-;
『同じのあるし』
「あ、ついでにコレも。僕に逆らうな」
『僕もですか?』
「もちろんだ」
『そんな従順な旅の道連れ、いたってつまんないですよ』
「黙れ」
『えー(●д●)』
ユーキ、いっぱい好きな人いるんだからね。
「僕には関係ない」
『あーあ、完全にいつもの坊ちゃんだ。面白くないなあ…』
サレ様のとこに行っちゃうよ。
「行け」
ルカくんとこに行っちゃうよ。斗牙くんに会いにいくよ。
「行けばいいじゃないか」
ルルーシュのとこに行っちゃうからね。
「だから行けばい……え」
『その名前には反応しますか』
「それはだめだ」
なんで。
「あいつは気に入らない」
『下の名前を呼び捨てるのはタブーなんです。ユーキ、坊ちゃんも呼び捨ててあげてよ』
「お前は黙ってろ」
別にいいよ。ユーキ、ルルーシュもスパーダも大好きだけど、坊ちゃんも好きだし。
「え」
ちゃんと坊ちゃんの近くにいるから安心して。たまにどっか遊びに行くけどね。はやく行こう。暑い。
「あ、ああ……うん」
『坊ちゃん、照れちゃい・や(〃ω〃)』
「お前は黙れ」
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