あれから幾つもの夜が過ぎて
離れられない理由を決めた
離れたくない我儘も含めた
許されるなら僕をどこかに隠して

不慣れなキスにも慣れて
もっと深く探らせて
単純な言葉で説明できない
ありふれた感情の赴くままに

過ごし慣れた暗闇の中
こんなにも多くを過ごしたのに
既に理解できているはずの
君の本当の気持ちを見つけられない

お互いにとって唯一だったはずの愛情
真理は今も間違っていないのに
すれ違いに気付いているなら
強引にでも引き合わせてよ

それでも君は確かに求めていて
僕という存在を愛していて
そこに嘘はないはずなのに
ひたすら空虚 空白 ハリボテの現実

何度となく夜は巡って
確認するだけの日々
間違いなく僕だけに許された
その結果であるはずなのに

これ以上を望まないと決めていたのに
そのぐらついた笑顔が不安にさせる
安心できるまで求めてしまう
僕はもうすぐ壊れる

すれ違いが解っているなら
強引にでも引き合わせてよ
中身のない優しい言葉で
形だけ安心させないで

過ごし慣れた暗闇の奥で
キスばかり上手になって
君の壊れそうな笑顔に
騙され続けていく理由なんてない

もう教えてよ 暗闇の奥
なんにも要らなくなるくらい
君を失うかもしれない最後の夜
まだ君を好きなままでいる