ふじりんご
「フフフフフ(^-^) 仲いいね、あのふたり」
スパーダ
「いいに決まってるだろ? リオンとユーキだぞ」
ふじりんご
「付き合ってるのかな」
スパーダ
「だったら面白いけど、たぶんそういうのじゃないと思う。すごく仲がいいだけ」
ふじりんご
「幼なじみみたいな感じ?」
スパーダ
「違うけど、まぁ似たようなもんだよな」
ふじりんご
「そういう奴らに限って、できちゃった婚とかするんだよね」
スパーダ
「そ……そうか…?(-_-;(うわー、こいつ真っ黒……関わりたくねー)」
ふじりんご
「僕は許さないよ、そんなの」
スパーダ
「俺だって許さねーよ、あいつらに限っては」
ふじりんご
「なんとかして、ふたりを引き裂く方法はないかなあ(^-^) なんか思いつかない?」
スパーダ
「思いつくわけないだろ。ったく、なんで俺が、こんなドSまがいと一緒にあのふたりを監視しなきゃなんねーんだ」
ふじりんご
「正確には、あのふたりを監視している僕を監視している。そうだろ」
スパーダ
「補足説明どうも」
ふじりんご
「チョキ
で一人負けしたね」
スパーダ
「なんで知ってんだよ」
ふじりんご
「見てたよ」
スパーダ
「…(まじ関わりたくない、こいつ…」
ふじりんご
「そんなあからさまに警戒しなくても、僕、なにもしないよ。見てるだけだよ」
スパーダ
「嘘つけ。ふたりを引き裂く方法を探索してる真っ最中じゃねえか」
ふじりんご
「フフフフフ(^-^) 僕は、実行するとは言ってないから」
スパーダ
「から、なんだよ」
ふじりんご
「僕は実行しない(^-^)」
スパーダ
「なんか意味深だな…(-_-)」
ふじりんご
「あ」
スパーダ
「今度はなんだよ」
ふじりんご
「いいな、リオンくん……あんなにいっぱい、クッキーもらって」
スパーダ
「俺たちだってチーズケーキもらっただろ。あのチーズケーキ、リオンは食ってないんだぜ。ユーキは初挑戦だったし、俺たちが食べるまで触ってなかったし」
ふじりんご
「スパーダくん、そこなんだよ。ユーキちゃんから見た僕たちとリオンくんの、最も大きな、決定的な違いは」
スパーダ
「へ?」
ふじりんご
「ユーキちゃんは、みんなで分けて食べるためにチーズケーキを作った。それをスパーダくん、ルカくん、白桃ちゃん、ブルーベリージャムの貴公子、俺様シスコン貴公子、芥川くん、僕、ユーキちゃん含む合計8人で食べた」
スパーダ
「ところどころネーミングが気になるんだけど。誰かわかるからいいけど」
ふじりんご
「でも、あのどっさりクッキーは、完全にリオンくん専用。変な剣も合わせて、完全に3人の世界だ」
スパーダ
「専用が欲しかったのかよ」
ふじりんご
「尚且つふたりの世界がいいな(^-^)」
スパーダ
「お前とリオンじゃ、ユーキの中での厚みというか、存在感がまったく違うだろ」
ふじりんご
「どうして?」
スパーダ
「ユーキはリオンを想い続けて4年も5年も経つんだぜ。このウェイトはそうそう容易く覆せねえだろ」
ふじりんご
「そうかな。僕は、逆にチャンスだと思うけど」
スパーダ
「なんで」
ふじりんご
「4年も5年も付き合ってて、なんの進展もないんだろ(^-^)」
スパーダ
「いや、だからそんなんじゃねーし。お前さっき、あのふたりは幼なじみみたいな感じ、ってことで納得してなかったっけ」
ふじりんご
「4年も5年も、か。僕なら、さっさと自分のものにしとかないと不安になっちゃうけどな」
スパーダ
「ちょっと訊くけど、あんた何歳?」
ふじりんご
「14歳だけど?」
スパーダ
「こんなのが3歳も年下なのかよ…世も末だな…」
ふじりんご
「それにしても羨ましいな、リオンくん。ユーキちゃんったら、あんな小さい子のどこがいいんだろう。小さい上に乙女心がわからないなんて、本当に最悪じゃないか」
スパーダ
「知られざるドラマがあるんだろ」
ふじりんご
「僕にだってあるよ」
スパーダ
「じゃあみんなあるんじゃねーの」
ふじりんご
「僕の監視、面倒になってきたね」
スパーダ
「始まる前から面倒だったっての」
ふじりんご
「大丈夫だよ。今はなにもしないから。今はね(^-^)」
スパーダ
「俺、今度はじゃんけんから外してもらうことにする」
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